大阪万博 ブルーインパルス再飛行へ! 異例の中止からの復活なるか?

悪天候で開幕日の展示飛行が中止に

2025年4月13日に開幕した大阪万博で予定されていた航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行(飛行ショー)は、あいにくの悪天候のため開幕式当日に中止となりました。

空には低い雲が立ち込め雨も降るコンディションで、ブルーインパルスの6機のうち第1陣の3機が関西空港を一度離陸して様子を確認しましたが、第2陣の3機は離陸できず最終的に安全を優先しフライトキャンセルとなったのです。

​当初、万博協会はこの飛行の順延(延期)は行わない方針を明言しており、一度きりのチャンスが幻に終わる形となりました。

飛行隊長の江尻卓2等空佐(ブルーインパルス1番機パイロット)は「楽しみにしていただいた方には申し訳ない。

天候には勝てず非常に残念です」と悔しさを滲ませ、シーズン中各地で展示飛行を行うので「どこかでまた見に来ていただけたら」と語っています。

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吉村知事が万博期間中の再飛行を要請

しかし、このまま諦めるには惜しいとの声が各方面から上がりました。

大阪府の吉村洋文知事は、万博会期中にブルーインパルスの再飛行を実現してほしい防衛大臣に直接要望したことを明らかにしました。

吉村大阪府知事

吉村知事自身も開幕日のフライトを心待ちにしていた一人であり、「多くの人が万博の大空をブルーインパルスが飛ぶことを期待している」と強調しています。

悪天候で初日は叶いませんでしたが、「ぜひ万博開催期間中にブルーインパルスに飛んでほしい」という強い思いを伝え、防衛大臣からは「前向きに検討する」との回答を得たことも明らかにしました。

防衛大臣・中谷 元

この知事の要請表明はニュースでも大きく取り上げられ、ブルーインパルスの再チャレンジに向け期待が高まっています。

空自トップも「再度の展示飛行を検討」前向き姿勢

この吉村知事の訴えや世論の期待を受け、航空自衛隊トップも動きを見せました。

内倉航空幕僚長

4月17日の記者会見で航空幕僚長・内倉浩昭空将は、大阪万博でのブルーインパルス展示飛行について「実施する方向で検討している」と明言しました​。

航空幕僚長 内倉空将もF-15パイロット出身

開幕日に実現できなかったことを踏まえ、航空自衛隊として万博会期中に改めて展示飛行を行う方向で調整を進めていることを明らかにしたのです。

内倉航空幕僚長はまた、「もう1回飛んでほしいという声が多く寄せられている」ことに触れ、その声に応えるためもしっかり検討したいと述べています。

正式な発表には至っていないものの、空自トップが前向きな姿勢を示したことで再飛行実現の可能性が一気に高まったと言えるでしょう。

ブルーインパルス隊員も願う“大阪の空”飛行

ブルーインパルスの再飛行を望んでいるのは観客や知事だけではありません。

チームのパイロット自身も大阪の空を飛ぶ機会を強く願っていました。

実際、ブルーインパルスの現役パイロットで大阪府出身の松浦翔矢1等空尉は、「万博で空を飛びたい」という夢を幼い頃から抱き、この夢を果たすべくブルーインパルスへの参加を志願した経緯があります​。

開幕前の4月10日には万博会場上空で公開訓練飛行も行われ、松浦1尉を含む隊員たちは本番に向け万全の準備をしていました。

それだけに初日の中止は無念でしたが、隊員たちも「ぜひもう一度飛びたい」という思いを共有しており、再飛行への意欲は高まるばかりです。

再飛行が実現すれば異例の対応に

もし大阪万博の会期中にブルーインパルスの展示飛行が改めて実現すれば、これは極めて異例の対応と言えるでしょう。

本来、ブルーインパルスの展示飛行は天候不良で中止となっても再開催されることは稀で、今回は吉村知事の直談判と航空自衛隊トップの検討表明という異例の動きがあって初めて再チャレンジへの調整が進んでいます。

実際、開幕日当初は「延期はしない」とされていたものが、後になって再飛行を検討する展開は異例中の異例です。

また、ブルーインパルスが大阪の空を飛ぶのは1970年の大阪万博(開会式など)と1990年の花の万博以来で、当初予定されていた今回の飛行自体が実に35年ぶりの快挙でした。

それが中止の憂き目に遭ったため、改めて飛行機会を設けるとなれば、万博史や航空自衛隊の展示飛行の歴史に残る特別なケースとなるでしょう。

時期や飛行ルートは未定、今後の調整に注目

気になる再飛行の具体的な時期や飛行ルートですが、現時点では未定であり、防衛省・航空自衛隊や万博主催者側で慎重に検討が進められています。

航空幕僚長の内倉氏によれば、仮に再実施する場合「経路や内容も改めて検討する」としており、新たな展示飛行の日程やコースについてゼロから協議する考えを示しています。

報道によれば、夏休み期間中の実施なども念頭に調整が行われているともいいますが、公式には決まっていません。

一般的にブルーインパルスの飛行計画は安全面や他のイベントとの兼ね合いから事前調整が必要なため、再飛行を実現するには慎重なプランニングが求められます。

関西万博の広大な会場上空や大阪市街地の上空を再び舞うための条件設定(気象条件の見極めや飛行経路の設定など)にも万全を期す必要があるでしょう。

まとめ:再飛行実現への期待と大阪の空への夢

大阪・関西万博の開幕式で実現しなかったブルーインパルスの飛行ショーですが、吉村知事の熱意ある働きかけと航空自衛隊トップの前向きな姿勢により、会期中の再飛行実現に大きな期待が寄せられています。

悪天候に泣いた悔しさをバネに、ブルーインパルスのパイロットたちも再び大阪の空を飛ぶ日を待ち望んでおり、その姿を見られる日が来れば万博をさらに盛り上げる大きな話題となるはずです。

今後、再飛行の具体的な時期やルートなど詳細が発表され次第、航空ファンはもちろん多くの市民が空を見上げてブルーインパルスの雄姿を目に焼き付けることでしょう。

青い衝撃が再び大阪万博の空を駆け抜ける瞬間を、心待ちにしたいですね。各種最新情報をチェックしつつ、その日が訪れるのを楽しみに待ちましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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